数年前に亡くなった愛犬の夢を見ました。
ほわほわとした柔らかな毛、ずっと抱いていたいような柔らかい体。
夢見るような愛らしい顔。
全部そのまま。
そしてより以上溌溂として。
膝の上で抱っこされ、上手に甘えていた。夢の中で私はとっても嬉しかった。
懐かしいさと、なんであの仔の夢を見たのかな。と、ちょっと不思議な気持ちでの目覚めでした。
その仔が骨になった日は、桜が一斉に満開になった日でした。
抜けるような青空、遠くの山、菜の花、満開の桜並木、ちょうどよい風に散り舞う桜の花びら。
骨になるまでの時間、散歩した川沿いはまるで天国の景色のようで、未だあんな美しい春の景色は観たことがない。そのくらい、美しい景色だった。
きっとあの仔たちのいる世界はこうなんだろう、今日のこの景色はあの仔の魂が観せてくれた。
そうおもえました。
だから、桜が満開の日があの仔の命日なのです。
夢を見た朝、いつもの公園の桜が満開に近くなっていました。
そうか、だから夢を見たのか。と納得しました。
私の意識がそれを察したのか、あの仔の魂が教えてくれたのか、それはわからないけれど、こうして今でも私に優しさを届けてくれる。
優しい気持ちを思い出させてくれる。
私にとってそんな存在だったことを改めて思い出すのです。
とても嬉しくて、懐かしくて、気持ちがほぐれる出来事でした。
近いうちにあの川沿いを散歩しようと思います。
愛と感謝を込めて