ある日、電話相談がありました。

 

「上司からパワハラを受けていて、毎日毎日怒りがこみあげてくる」

 

というご相談でした。

 

聞けば、数か月前に上司から酷い一言を投げられ、以来頭の中でその言葉が繰り返し思い出されて、そのたびに腹が立ち、仕事も私生活もうまくいかない。

 

それどころか、自分でその言葉を口にしてはまた怒りが爆発してしまう。

 

会社を辞めたほうがいいのか。。。その前に移動願いを出した方がいいのかどうか。。。

 

 

そんなお悩みでした。

 

その相談は10分もかからずに終わりました。

 

「それはお辛かったですね。一つお聞きしますが、上司から酷いことを言われたのは、数か月前の一回だったのですか」

 

「そうなんです。それからずっと頭の中で繰り返して」

 

「なるほど。では、その数か月前の一回の出来事を、繰り返し繰り返し思い出してきたのはどなたでしたか」

 

「え・・・それは、わたしですけど。。。」

 

「そうでしたね。私もそう思います。そして、もう終わったことなのに、自分が傷つく言葉を繰り返し繰り返し今でも自分自身に言い続けてきたのはどなたでしたか」

 

「・・・わたしですね。。。」

 

「そうでしたね。では今あなた自身を苦しめていたのは、本当はどなただったでしょう」

 

「あ、私です」

 

「はい。では、それを止めて差し上げられるのは、どなたですか」

 

「私ですね!」

 

「はい、私もそう思います」

 

「そうですよね、あー自分だったんだ。そうだったんだ。わかりました。自分でパワハラしてたんですね。なんて馬鹿なことをしていたんだろう。これから散歩でもしてきます!」

 

そうおっしゃってお電話を切られました。

 

 

私たちは、知らず知らず、無意識の作業において自分自身を平気で虐待してきました。

そのきっかけを過去に求めれば、今の人生だけでなく過去世、人間になる過程にまで遡っていくことでしょう。

 

積み重ねられた無意識の行動は、過去にさかのぼらなくても意識化出来たとき、やめられます。

 

今の自分自身への態度が、過去からの不安と恐怖から自分自身を救い出し、速やかに未来への希望へ向かわせることができるのです。

 

 

生き辛さを感じたとき、自分自身を苦しめていたことに気が付きましょう。

 

私たちは自由です。

 

 

読んでくださってありがとうございます。

 

この記事を書いた人

小坂田恵理
小坂田恵理
心の悩み・不安・痛みの開放と解決には心理カウンセリング。神奈川県藤沢市にて、心の健康を育てるカウンセリングを行っています。