久し振りの更新となりました。

 

いつの間にか秋も終わり。いかがお過ごしでしたか。

 

先日、とても素敵な方にお会いしました。

 

それは親戚の伯母様。アラウンド・ナインティ―(笑)

 

いつも穏やかな笑顔で出迎えて下さって、年配者にありがちな昔話など一切ない伯母様。

 

「こうして不自由なく過ごせるのは息子やお嫁さんのお陰なの」

「毎日皆さんに助けられて、本当にありがたい」

 

そんな感謝の言葉が沢山出てきます。

 

それでもやはり、もの忘れは気になるようで、笑いながらこんなことをおっしゃっていました。

 

「もうね、この頃なんでも忘れちゃうの。主人はね10年前に亡くなったんだけど、優しい人だったなぁってことだけ覚えていて、後は全部わすれちゃったの」

 

 

人は最後、人や物、出来事ではなく、そこから得た叡知のようなものを魂に刻んでいくと聞きます。

 

それが実証は出来ないけど、体さえも置いていく私たち。魂というものがあるのなら、少なくとも私はそうだと思っています。

 

思い出せば良いこと悪いこと、沢山あります。それを思い出すのも自分自身。それはもう過去のこと、忘れようと今を大切にするのも自分自身。忘れるということは自分にとってとても優しいことをしているのですね。

 

人、物、出来事は忘れても、そこから学んだ大切な叡知は心、体を通してちゃんと自分自身に刻み込まれ、生きる力となって残っている。

 

アラナイの伯母様はきっと長い人生、そのように自分に優しく今を大切に生きて来られたのでしょう。

 

私もそうで在り続けようと思います。

 

湘南は曇りの朝。より良い一日となりますように。

愛と感謝を込めて

愛と感謝を込めて
ルーム・ソル 小坂田 恵理