小学校3年生の男児が、虐待から逃れ警察に通報し、母親が逮捕されたと、昨日のニュース。

 

通報時の声は小さくて住所しか聞き取れなかったという。

 

小学3年生。まだまだ幼い子が警察に通報することが一体どんなに勇気のいったことか。

 

想像するだけでも胸が詰まる。

 

 

そして私は、彼はとても勇敢で正しかったと強く賞賛したい。

 

 

小学校3年生の男児が、自分を自分で守った。

 

 

体中の痣は安息などなかった日常を表している。

 

殺されるかもしれない、死ぬかもしれない。
その中において、ここで生きていくしかない、お母さんには僕が必要だ、と虐待に身を潜め弱り果てていく子供たちが多かった今まで。

 

 

母の愛が間違っていると気付いた彼は勇敢だった。

 

 

彼の行動は、自分を助け、母の人生に選択肢を与え、私たちの未来への希望を守ってくれた。

 

 

私の希望的観測だけれども、きっと誰かひそかに見守ってくれていた人がいるのではないかと、思う。昨今、他者の手助けや介入がしにくい世の中です。気が付いていた誰かが、いざとなったら自分の身を守れ、それをしてもいいんだよ、と教えてくれたのではないか。

 

 

それが、本当にお母さんのためでもあり、自分のためなんだと。

 

 

彼はきっと社会の波にのまれたとしても、自分自身を助け、励まし、正しい道へ進むことが出来る。今は傷だらけの心と体と精神を安心のある場所で癒して欲しい。彼にその場を与えられていることを願う。

 

 

 

同じ日に公園で、よく出逢う2歳位の男の子とおじいさんに会いました。

 

おじいさんは我が家の犬と子供を遊ばせたいけど、その子はいつも拒むように無関心を装っていました。でも、この日は犬がこの子のボールで遊びまわり、おじいさんもサッカーのように相手をしてくれていつの間にか子供は嬉しそうに犬の頭をなでていました。

 

この子の笑顔を見たのは初めてだと気付きました。鼻水が盛大に垂れていたけど、それさえも無邪気で、なんてかわいいお顔なんだろう。

 

 

おじいさんもとても嬉しそうで、聞くと、少し前に犬にかまれてそれからは犬が嫌いになってしまったとのこと。

 

だからあんなに固くなだったのかと合点がいきます。

 

 

犬は怖くない。

犬は楽しい!

 

 

おじいさんの遊ぶ姿に、きっとそんな気持ちの変化が起きたのでしょう。

 

 

帰り際はいつまでも可愛い笑顔で手を振ってくれました。

 

 

 

小学校3年生の男児にもいつかこんな日がくる。

 

人は怖くない。

人は優しい。

 

彼のことだ、それが一日でも早く訪れるよう、周囲の大人たちが明るさを、安心を彼の周りに創り上げてくれるだろう。彼にとってそれが当たり前になるように。時間は沢山ある。彼が守った人生の時間。大切なのは今とこれから。

 

そう願い、祈る一日でした。

 

愛と感謝を込めて