富士山が好きです。
富士山が見える場所では、人々はどんな気持ちで住んでいるんだろう。
長年、そんな疑問を持っていた私は、いつの間にか富士山の見える街で住んでいます。
カウンセリングルームからも見えるのです。
富士山はピラミッドに似ています。
ピラミッドは当初、頭頂部が白く輝いていたと、本で読んだことがあります。
富士山は今、冠雪し頭頂部は白く輝いています。
そして年に2回は頭頂部と太陽が一致するダイヤモンド富士を観ることが出来ます。
それは自然の技故に、季節になれば復活する原型のピラミッド。
その荘厳さと普遍性、美しさに神聖さを見ます。
富士山とピラミッド。シンプルな形は本質をそのまま表します。
私には人の人生、魂そのものに見えます。
清らかな頂点の一点に降り立ち、徐々に複雑な荒々しい世界へと降下しながら、体験を重ね、様々身に付けていく。
一番下は青木ヶ原。方向さえも見失い、彷徨い、右往左往し、疲れ果てる。
しかし、気が付けば旅はそこで終わり、さらに行くべきところはなく、還るだけ。
思い出し、上を向き頂点へとまた戻っていく。
頂点、そこは生まれたところ、全ての自分と一致するところ。
でも、以前の自分とは違う。経験をしてきた。新しい、生まれ変わりの自分。
今日の自分。
富士山はシンボルとして、誰にでも生きながら還る場所があることを示している。
私たちは、無意識に意味を感じ取り、その姿を見るたびに自分の中の神聖さを観るのではないだろうか。
だから何だというわけではない。本質はだた在るだけ、意味はない。
本質を受け取った自分はどうするか。それだけ。
人生は選択の連続。
毎日そこにある富士山は、そんなことをつらつらと考えさせてくれるのです。
今まで富士山は観る専門の私でしたが、今年は登ってみようと思っています。
一つの目標です。
あの頂点に君臨する輝きに私もなってみよう。
その景色を眺めてみよう。
それは内面で起こっている私の景色と一致するように。
そんな新しい思いが嬉しい私です。
愛と感謝を込めて