今年米寿の和裁の先生。

 

 

いつも誰かを褒めて、楽しい想い出話をしている。

 

 

驚くことに、寝言でも誰かを褒めていたらしい。

 

 

『よく出来るようになったね~すごいじゃない・・・』

 

 

無防備な状態でも、起きているときと変わらない。

裏表がない先生なのです。

 

 

『良く見せようとかそんなこと一切思ったことない。私は中も外もおんなじ。裸で歩いているようなもんよ』

 

 

誰かに身に覚えのない悪口を言われても

 

 

『へぇ~そうなんだぁ。そうだねぇ私ってそういうところあるんだよね。まったくどうしようもないねぇ』

 

 

と笑いながら受け流し

 

 

『なんでこの人はこういうことを言うのかなぁ』

 

 

と考え

 

 

『嫉妬かなぁ。面白いなあ』

 

 

と思い、それ以上の判断をせずに終わる。

 

 

誰かに嫌なことをされても、しばらくすると自分から声をかけて仲を戻してきた。

 

忘れちゃう。そして、赦しちゃう。

 

 

自分に嘘をついたり、偽ったりしていない。

ストレスがない。そのようにしてこられたのだ。

 

 

お顔は笑い皴が沢山。

 

 

『色んなことあったけど、この歳になってこんなに忙しくて楽しく過ごせるなんて夢にも思わなかった』

 

 

と良くおっしゃる。

 

 

皆に愛され大切にされている。

 

 

皆を愛し大切にしている。

 

 

私も先生のようになろう、と思っています。

 

 

愛と感謝を込めて