口から肛門までは管となって繋がっている。

 

その管は粘膜で出来ていて、自身以外の物質である食べ物に触れるというストレスを受けながら、それを自分にあうように消化し吸収している。

 

体の中にあって外に触れている部分。

 

 

口と肛門の延長に広がる巨大な臓器、皮膚は、同じように外に触れながら、逆に老廃物を排出し、刺激をブロックしている。外からは何も吸収しない。

 

 

皮膚と口から肛門までは一体となって身体を覆っている。

 

 

咀嚼、嚥下までは自分で制御できるが、その先は生命維持機能。無意識。

無意識は考えずに生命の営みを行う。

 

 

管の中には微生物たちが生息し、私たちと共存共生しているもう一つの自分の世界がある。

 

私たちのちっぽけな頭の考えの及ばないところ。

 

 

とはいっても、自分の世界。内も外も一体。

その管の様子が、皮膚や粘膜に、考え方や行動に表出してくる。

 

 

 

外側の自分はそれに気付き、考え方、動き、食べ方を変えて無意識の支配下の環境を変えていく。

 

 

この循環。

 

 

 

 

地球の磁場は、S極からN極へと軸にそって内部を流れ、外に放出され地球をくるむようにまたS極から入る。

 

体のエネルギーも、会陰から入り体内をとおり、頭上から放出され身体をくるみまた会陰から入る。

 

内側の状態が表出した外側の動きによって変化が起こり、それがまた内側に入る。

 

 

おんなじ。

 

 

食べ物は口から入り、肛門から出て、自然界に還り、めぐりめぐってまた口から入る。

 

モノとエネルギーは逆回転し、体とそこに宿る目に見えないものと繋がる。

 

 

その自然な流れにそって、何を目的に、どう考え、どう動くかが、変化を促していく。

 

 

見える世界と同じように、内側にも世界がある。

片方消失すれば片方も消失する。

片方が在れば片方も在る。

 

どちらもあって一つ。

 

 

自分と自分、自分と他の誰か、他の命、地球。

影響しあい、同じ動きをして、一体となって、それぞれの役割で生きている。

 

地球上の私は、腸の中の微生物なのです。