自分を変える。
どうやらそのことに誤解がある。
私達には、変えられるものと変えられないものがある。
今まで自分を変えようとして頑張ってきたけれど、どうしても変えられなかった…
いくら頑張っても変えられなかったなら、そのくらい今の自分にとって大切な部分なのでしょう。
本当の自分、ありのままの自分、本質に、今一番近いもの。
そんな大切な部分を変えようと自分を苦しめるなんてこと、もうしなくてもいいと私は思う。
自分を愛するとは、自分を苦しませることではないのです。
ヒマワリが朝顔になれないように、犬が猫にはなれないように、私たちにも変わらない本能がある。
命をつかさどる本能は変えられない。
いくら頑張って変えようとしても変えられなかったのなら、これからは変えられるところを変えていきましょう。
私達が他の生き物と違うのは、思考を持っていること。
理性があるがゆえに進化し、苦悩してきた。
変えられるのはその思考、考え方です。
自分が自分に対してどのように接してきたのか、その態度。
今までのその態度の結果が良きも悪しきも、今なのです。
自分を変えるとは、自分が自分への態度を改め、気持ちを理解し、今こそ本当に自分自身の味方となろうとし、自分自身をいつでも心地よい気持ちで満たそうと、思考すること。
思考は変えられる。
今それが難しく思えたなら、それはあまりに不安がありすぎて、理性が弱り、感情(本能)が優位になっていたのかもしれない。
それは体の仕組みである。ちゃんと休めば治る。
ちゃんと休めないなら、それはやっぱり思考が邪魔しているのです。
自分がしたいことに自分が応援できない。
本能が欲しているものに理性が邪魔をしている。
それが心や体の問題として表れてくる。
自分が自分を苦しめるなんてこと、動物にだってありえないのに。
いつだって苦しみは自分の中で起こっているのです。
ありのまま、本当の自分とは、どこかに隠れているわけでも、今の自分を否定しながら見つけ出すのでもありません。
今の自分を理解しながら、味方となって歩んでいく中で、少しづつそれに成っていくものです。
焦らなくていい。
今の自分が、ありのままに一番近い。そしてそれはこれからどんどんと近づいてく。
自分が自分と共に歩く。
心を搭載した肉体を、思考が守り大切にしていく中で、穏やかで静寂な、何事にもとらわれない精神の状態で今という瞬間を生きていくことが出来る。
そうして過ごしていくうちに、変えられなかった部分も変わっていく。
進化しながら自分に成っていく、私達はそんな無限の可能性をもった存在なのです。
今の自分は今までの思考の結果。
明日の自分のために、今、どのように自分と過ごしていきますか。