山の中の公園私設を散歩していると、足元に落ちてきたひと房の八重桜。
濃い桃色の美しいそれを拾い、何気なく結い上げた頭に差して歩きました。
その後の一日は、まるでそんな日でした。
一所に惹き合い集まった数人が、共通する一点からそれぞれ語り、共鳴し合い、お互いに何かを得たり、解放されたり。
初対面で自己紹介もないままに始まった濃密な時間。
愉しむ。ただその一点の、子供のころのような無邪気さ。
時間は瞬く間にすぎ、そして、各々の場所に帰っていく。
出逢いと別れ。
頭に差していた桜の房に、その日の人数と同じ数の桜が付いていたのを確認し、そっとその場に置いてきました。
何気ない一日のことでした。
今日もより良い一日でありますように。