世界が戦いに溢れていたころを知っている。
寝るときも、起きた瞬間からも、一日中、戦う準備をしていた。
緊張。闘争と逃走。
傷つき、優しさに触れ、自分自身が勝手に始めた戦いだったことに気付いたとき、世界は楽園だったことを知った。
花が咲き、木々は風に揺れ、空は移り変わり、太陽は眩しく、月の満ち欠け、星のきらめき、空気から伝わる温度、香り。
自然は美しく、そして
人は優しかった。
ずっとずっと、この世界は楽園であった。
ここはずっと、したいことに挑戦し、喜びの中で進化する場であり続けている。
その争いはただ、内面で起こっていた。
~でなくてはいけない
~しなくてはいけない
自分の幻影で、楽園を破壊しようとしていた。
戦いの根源は内面にある。
自分自身がそれに気付くことで、瞬時に楽園がよみがえる。
楽園を取り戻すのではない。
内面の戦いに気付くだけだった。
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