心理カウンセラーという肩書。
一時期、違和感がありました。
その違和感は何だろう。
心理カウンセリングがもう嫌なのかしら、とも考えたけどどうやらそうではない。
分からないときは気持ちを見守る。そしてわかりました。
それまで信念を持ち、理想を求めて自分なりにやってきたこと、仕事のことを一生懸命考え、何よりフォーカスしてきた時期があったからこその今。
否定することなど一つもない。
よくここまで頑張って続けてきたな、と称賛するくらい。
そして、いつの間にかそれは私の主軸から、枝葉の一部、当たり前の私の一部分になっていた。
心理カウンセラーとしての私ではなく、心理的問題を解決するスキルを持った私になっていたのだ。
なのに盆栽のように枝の一部を主幹にしようと針金で強制しているようなことを自ら自分に、静かに行っていたのです。
そのことに気がついたとき、温かい気持ちが広がりました。
なんだ、そうだったのか。
自分が肩書で縛られていると勝手に思い込んでいたんだ。
この仕事が嫌いだったわけじゃなかったんだ。よかった。
そして私の一部なら、無くしてしまうことの方が不自然。
仕事を辞めるやめないの問題でも、肩書の問題でもなかった。
どうでもいいや
と、肩の力が抜けました。
心理的問題を解決するスキルをもった自分と生きていく。
心理カウンセリングはもはや「仕事」ではなく、手に職を身に付けた私になっていた。
シナプスでつながる脳細胞のように、他の部分と区別することなく、全体に密接につながっている、私の生活の当たり前なのです。
料理がもっと上手になったいいな、と料理教室に行くように
そしてそれを皆に食べて貰って喜んでもらいたいと思うように
心理の勉強を積み重ね
それを自分や誰かの喜びへと還元していく
競うことなく
善い人になろうとすることなく
正しくあろうとすることなく
今まで支えてきてくれた信念、モットーも今では過去。
ただ、今の自分でいい。
時間をかけてそんな気持ちに落ち着いたのです。
思い込みや、縛りに気が付くと、優しい気持ちになります。
それらに気付こうとすることは自分を愛することの始まりです。
私にもまだまだある。
もっともっと優しくなれる。
そんな未来の自分に期待するこのごろです。
いつも読んでくださってありがとうございます。