ルーム・ソルでは毎年この時期に玄関飾りの交換を行います。

 

ここ3年は生木のスワッグにしています。

今年も届きました。

 

 

4種類の針葉樹を使った生木ならではの色。

まるで深い森を見ているかのような奥行き。

ジェニパーベリーを主体に爽やかに漂う香り。

 

お写真ではとてもとても伝えきれない。

 

 

せっかく自然からいただく恵みですから、クリスマス以降はオーナメントを外して一年を通して楽しんでいます。

 

今は濃い緑の葉もじきにモスグリーンとなり、徐々に色をなくして一年後には綺麗な茶一色に。

しなやかさは水分と共になくなる、その移ろい。

木々の永遠の命を凝縮し一年のパワーに変えようとする、なんと人間の贅沢なことかと。

 

最近は造花もとても精巧に出来ていますが、やはり本物は別格です。

 

毎年オーダーするのは長年の友人であるアーティストのItsuko Sasakiさん。

ミュージシャンなどアーティストのイベントもプロデュースする多彩でセンスあふれる素敵な方。

私からの注文は、一年を通して飾りたいのでシンプルに、ということだけ。

 

 

シンプルというのは、何もないということではなく、それぞれが引き立つ無駄のない機能的な美だと私は思うのです。

 

生木のボリュームある気には、このくらいゴージャスな織のリボンがぴったりと合っている。

一年後にどのような融合をみせてくれるのが今からとても楽しみ。

 

余計な付け足しの要らない、そのものが持つもの。それが何よりもパワフル。

 

ルーム・ソルの玄関に、これ以上のものはないと思っています。