怒りを爆発させたその瞬間、体中の皮膚にビリビリと刺激が走る。
やはり感情は身体に伴う刺激、波。
放電すれば終わる電気。
特に怒りは、悲しい、淋しいなどの感情の蓄積で起こる。
小さな小さな我慢した静電気のような感情は消えることなく蓄積し、同じものを引き寄せ大きく帯電し、いつか怒りとなって爆発する。
すべての感情の根本は自分自身にある。
昨今、不快な感情を悪とし、それを持っていることがよくない、という変な思い込みを多く聞く。
持ってはいけない、なくさなくてはいけない感情などない。
私たちには何も制限はない。
感情は自分自身を知るためにある。
自分にとっての喜びはもちろん、
自分にとっての寂しさ、悲しさという、愛の不足を教えてくれる。
今、自分の感情が自分や周囲を苦しめ、どうにか自分を変えたいと思うなら
過去の体験の振り返りはそのためにある。
あのとき本当は、淋しかった、悲しかった、悔しかった。
我慢してしまったその感情。一体何が自分にとって淋しくて悲しくて悔しいのか。
それが自分を知るということ。
過去の体験を知恵にし、そしてこれから自分はどうしたらいいのかを考え、未来を見て今を歩く。
出来れば、これからは感情が小さな静電気のうちに放電し、前へと切り替えていく。
感情は電気。気づけば終わる。
生きるとは、過去から学び過去を手放しながら、自分を知り、自分と一体となり、本当の自分になっていく、魂の旅なのだ。