鞄の中にはいつもポリ袋が入っています。いつでもゴミを拾えるように。
飼い犬との散歩の時にも、公園のゴミを拾っています。
楽しいのです。なんで楽しいのか、ふと思い出しました。
ゴミを拾う。そんなことを意識して始めたのはもう彼これ20年前になるでしょうか。
心が弱り、自信がなくなり、どうしたらいいのか分からなかった時、ふと、気になっていたことを思い出し、これが出来たらとても自分が誇らしくなるんじゃないか、と始めたのです。
朝、家を出る時間を早め、駅まで遠回りして道にあるゴミを拾い始めました。簡単なことだけど、とても勇気がいったのを覚えています。
誰かに見られたら、偽善者と思われるかな、きたいないって思われるかな
そんな気持ちと戦ったのは最初だけ。
拾うごとに喜びが湧いてきて、誇らしくなっていきました。
自分が存在していい喜び。
出来ることのある喜び。
ゴミがあるから拾える。ゴミを捨てる人にもゴミにも感謝が湧き、そのたびに自分の気持ちが楽になって綺麗になっていく。
じきに、自分の為にしていることが人の何か役に立つことになる、それがしたかったのだ気が付いていくのです。
拾い始めた当初は毎日毎日袋一杯のゴミだったのが、そのうちに少なくなり、街がきれいになっていきました。
今でもその街の道はとても綺麗です。
したいと思っていてなかなか出来ないでいること。
どんな小さなことでも、誰がなんと言おうと、それはあなたにとってはとても大切なこと。
自分自身の気持ちを最優先になさってください。
今は出来なくても、いつか出来るかもしれない、と期待に変えていって差し上げて下さい。
今、ゴミを拾うのは私にとって自然なこと。
そして、拾わない選択も持っています。
出来ないときはしない。
本当のゴミは、見て見ぬ振りや言い訳、自分の中にあるものだから。
意識し、そのときの状況で最善の選択をする。
それは、いついかなる時でも、どんな状況でも、最善の判断が瞬時に出来る為の練習。
私の中のヒーローを育てる訓練。
たかがゴミかもしれない。されど、私にとってゴミは先生。
どんなことでも自分の為になる。手段はなんでもいい。
体験から学び得たものを持って私たちは前に進みます。
同じ体験なら、自分が選んだこと、したかったこと、嬉しいこと、楽しいことの方がいいと思うのです。
大切なのは本質です。
いつも読んでくださってありがとうございます。
愛と感謝を込めて