最近、歯医者に通っています。

虫歯がなくなり歯が綺麗になるのは嬉しいのですが、やっぱり歯の治療って怖いですよね。

神経に触ればぴりりっと痛いし、ときには歯茎に注射して麻酔を打たなくてはいけないし、なんといってもあのキュイーンって音が痛さを誘います。

 

大人になっても予約日には気持ちが落ちます。

しかし、そんなときこそ心の勉強を活かすとき!と、気持ちを奮い起こして、

私は毎回、一人芝居をしているのです。

 

子:歯医者さん行きたくない!いやだ!嫌い!痛いし怖い!

 

親:そうだね、歯医者さん怖いよね。お注射も痛いよね。あの音も怖いよね。あなたの気持ち良く解るよ。私も小さいころ怖かったな。

 

子:お母さんも歯医者怖かった?

 

親:うん。怖かったよ~。でもね、あのとき頑張ったから今お母さんの歯は丈夫なのよ。歯が丈夫だとなんでも食べられて身体も健康になれるのよ。健康だと何でもしたいことが出来るのよ。お母さんはあなたにもそんな風に健康になって欲しいと思っているの。

 

子:。。。。でも、やっぱりあの音聞くと怖いな。

 

親:うん。そうだね。あの音がすると怖いし、嫌よね。でもね、痛い気がするだけで痛くないでしょう。

 

子:うん。それはそうなんだけど。。。でも、お注射が痛いよ。

 

親:そうだね。最初チクって痛いよね。痛いのは最初だけだよね。最初だけ我慢すると後はもう痛くないものね。そしてしっかり治せたらもう痛い治療をする必要がなくなるの。

 

子:うん。でも。。。

 

親:そうか。心細いんだね。うん、お母さんが側にいてあげるよ。手を握っててあげようね。

 

子:本当?一緒にいてくれる?うん。怖いけど、頑張っていってみる。傍にいてね。

 

親:もちろんよ。あなたが自分で決めたことだもの。一番に応援してるわよ。

 

そして診察台の上で自分で自分の手をギューッと握るのです。約束を破ったらいけませんから(笑)

終わったら、嫌なことを頑張ったことをほめそやし、綺麗になった歯を喜び、先生に感謝を伝えます。

 

次回にまた同じように自分で心を慰めているうちに徐々に怖さが無くなっていき、もっと綺麗にしたくなるから次も頑張ろうって気持ちが大きくなり、ついには自分で決めたことが出来たという気持ちで誇らしく思えてきます。

 

 

心は子供のようなところ。

頭でわかっていても、その心が怖い。

 

心が怖さで前に進めなくなるときって誰にでもあることです。

 

そんなとき、

『事実と気持ちを分ける』

というワードを思い出してみて。

セルフケアにも他者への助けでも、日常的に使えるので、覚えておくととてもいいですよ。というよりも、これだけでも十分ってくらいです。

 

怖いのは気持ち。

 

その気持ちを分かってあげる。

怖いのは怖いのです。

ただ怖いの。

心はただその気持ちを分かって欲しい。

 

気持ちに寄り添って、そして事実をちゃんと分けて、見守って応援する。

頑張った気持ちを分かってもらえることで心は安心を取り戻し、

困難を乗り越えると喜びが待っていることを体験し、成長していく。

 

 

私たちは感情を抑えつけたりコントロールしがちですが、

本来、自分は自分に対して、

健康になろうとするときや希望、目標、夢、が芽生えた時に目指す方向を指し示せるよう知識を蓄え続け、自分の絶対的な味方として応援する、まるで親的な存在なのです。

 

 

前に進むのが怖くなったら

したいことが出来なかったら

しなくちゃいけないことに勇気がでなかったら

 

 

不安な気持ちに寄り添い

事実を知らせ

道を指し示し

応援する。

 

まずは、ひと呼吸して、心を育ててみましょう。

すこしづつ練習です。

必ず上手になります。

私も毎日いろいろなシーンで一人芝居しています。

 

ご質問などありましたら遠慮なくご連絡くださいね。

また『事実と気持ち』についてはJMCA日本心理カウンセラー協会の『安心学®』を基にした勉強会で詳しく学べますので、こちらも是非参考にしてくださいませ。

 

今日も読んでくださってありがとうございます。

 

愛と感謝を込めて