毎年この時期、小田原に梅を観にいきます。
季節は春でもまだまだ寒さ厳しいこの時期に、ぽつりぽつりと咲いている小さな花。
一年間蓄えてきたものが微かな香りとなって届いてくる。
ただ梅林を散策し、甘酒やお餅をいただく、それだけですが、主人と暮らし始めた一年目からの我が家の定例行事です。
『毎年梅を観に行っているんだけど、一緒に行かない?』
と主人に誘われたのが最初でした。
そのときのなんともいえない不思議な感覚を今でも覚えています。
当時、激務をこなすスーパーサラリーマンだった主人が
一人でも、花を観に小田原まで行っていた。
自分を良い気持ちにさせていた。
そいうことを沢山もっているんだろうな。
自然にできる人なんだな。
そんな人と一緒にいられて良かったな。
なにか心地の良い、やさしくしてもらえたような。
ずっと生きていける気がする。
奥深くでホッとそんな気持が広がりました。
自分を良い気持ちにする
それは同時にそばにいる誰かをも同じ気持ちにさせている
自分を心地よい気持ちにさせてあげられること、それはきっととても身近にあるのかもしれません。
春の気に乗って、一歩踏み出してみませんか。