私にはとても古い記憶があります。
そこは遠い遠い昔、埋もれてしまった太古の文明。
とても豊かで実りの多い小さな国。私は今から独り国を背負って戦わなくてはいけない。
そこでの戦い方は、武器など持たず、殴ったり傷付けたりするものでもなく、それぞれが持つ能力の競い合い。
国中の人々が勝どきの声を上げ見守る中、勝負は始まり、勝ったのは私。
私の国の勝利。勝った側も負けた側も皆が色とりどりの薄絹のような細長い旗を振りながら賞賛し、高き能力と勝利を祝ってくれている。
その美しい光景を誇らしい気持ちで眺めている。
そして国は相手と交わりさらなる発展をする。
鮮明に思い出すことが出来ます。
後から知ったのですが、縄文人は、異民族と接触した際に、戦うことなく融合してきた民族で、遺跡からは武器は見つからず、骨にも戦って出来た傷跡らしいものは一つもないそうです。それが約一万年、続いたのです。
侵略、殺戮、強奪、相手を否定し自分が優位に立つ方法ではなく、力や能力を競い、相手の技術や精神を認め、高め合い、そして融合していく。それは、互いに未来に希望を繋ぎ永続と繁栄を実現する平和的な戦いだった。
私の記憶がその時代なのかは分からないけれど、私たちにはDNAにその経験と知識が眠っている。
今はもう残るは内面の戦いです。相手が自分ならいますぐ止められる。
もうここまで来た。これからは本当の自分で生きて、自分に帰っていく。
自由になる。
認め合い、自然と共存し、喜びと共に生き、秩序で保たれる世界はもうすぐ実現する。
私はそう思うのです。
愛と感謝を込めて